モバイルシステム技術検定2級のテキストは第11版
第10版で受けても大丈夫?

更新日 2026年10月26日 読む時間の目安 約4分
この記事の要点
  • 今の公式テキストは『モバイルシステム技術テキスト 第11版』です(2026年2月発売、4,180円。MCPC のテキストのページより)。
  • MCPC は、第11版を第42回(2026年5月)以降の検定の内容に準拠したテキストと案内しています。第43回(2026年10月〜)も第11版の範囲です。
  • 第10版の扱いは公式に書かれていません。第11版で加わった内容も出題範囲に入るので、これから受けるなら第11版をおすすめします。
この記事の目次
  1. 第11版と試験の回の関係
  2. 第11版で変わったこと
  3. 第10版で受けても大丈夫か
  4. 第11版の13章
  5. 第1章の問題を解いてみる
  6. よくある質問

第11版と試験の回の関係

MCPC のテキストのページでは、第11版は2026年2月に発売され、第42回(2026年5月)以降の検定の内容に準拠していると案内されています。

第11版の発売と試験の回の関係 第10版 2026年2月 第11版が発売 第11版の内容で出題 第42回 2026年5月〜 第43回 2026年10月〜 いま申し込める第43回も、第11版の内容が範囲
第11版の発売と試験の回(MCPC 公式の案内より、もちこ道場が作図)

いま申し込める第43回(試験は2026年10月23日〜2027年2月22日)は、第11版の範囲で出題されます。

第11版で変わったこと

MCPC のテキストのページには、第11版で加わった・新しくなった内容が挙げられています。大きく分けると、次の3つの分野です。

分野 第11版で加わった・新しくなったこと
通信 人工衛星などを使う非地上系ネットワーク(NTN)、6G の考え方、Bluetooth のプロファイルの更新
AI AIエージェントを含む生成AIの使い方、大規模言語モデル(LLM)の学習と推論、RAG などの開発、生成AIを使ったソフトウェア開発、AIを使うときの原則と法律
セキュリティ なりすましメールの対策(DMARC)、ソフトウェアの部品の一覧(SBOM)の使い方
第11版で加わった内容の3つの分野 通信 NTN 6G の考え方 Bluetooth AI 生成AI・LLM RAG・開発 原則と法律 セキュリティ DMARC SBOM とくに AI の分野は、新しい章として広がった
第11版で加わった・新しくなった内容(MCPC のテキストのページをもとに、もちこ道場がまとめたもの)

第11版の目次には「生成AIとAI活用」の章があり、AI の内容が大きく増えています。第10版で勉強していた人ほど、この分野を新しく覚える必要があります。

第10版で受けても大丈夫か

MCPC は、第10版で受けてよいかどうかを示していません。そのうえで、もちこ道場では次の理由から第11版をおすすめします。

  1. 試験は第11版に準拠している。第42回以降は第11版の内容が範囲です。
  2. 加わった内容は第10版では学べない。NTN や生成AIのように、第11版で加わったところからも出題される可能性があります。
  3. 数字や規格は新しくなる。通信やセキュリティは変化が速く、古い版の説明が今の試験と合わないことがあります。

公式テキストは4,180円です。受験料(一般18,150円)と比べると、範囲の違いで落とすリスクのほうが大きいと考えます。

第11版の13章

第11版は、次の13章でできています。試験はこの全13章から出題されます。

章 内容 章 内容
1 モバイルシステムの概要 8 モバイル端末のソフトウェア技術
2 移動体通信サービス 9 モバイルインターネットとコンテンツ技術
3 無線アクセスネットワーク技術 10 生成AIとAI活用
4 コアネットワーク技術 11 情報セキュリティ
5 インターネット基盤技術 12 IoTシステム
6 モバイル端末・機器のハードウェア技術 13 モバイルシステムを利用したアプリケーション
7 端末周辺技術

読み始めるときは、まず目次で13章の並びを眺めておくと、どこが通信の話でどこが端末やサービスの話かが分かり、全体の地図を作りやすくなります。

第1章の問題を2問、解いてみる

もちこ道場の第1章(無料体験)の問題です。演習画面と同じ解説(図解・選択肢ごとの解説)を付けています。

問1

HAPS(成層圏プラットフォーム)や人工衛星などを用いて、携帯電話や光ファイバーのインフラが整備されていない離島や海上にも通信サービスを提供するネットワーク網を1と呼ぶ。

答えと解説を見る

正解は 3(NTN)です。

【概要】

NTNは地上以外の成層圏や宇宙空間にある飛翔体を中継拠点とし、地上インフラ未整備地域へ通信を提供する非地上系ネットワークである。

【図解】実験的機能

NTN(非地上系ネットワーク)の GEO・LEO・HAPS NTN(非地上系ネットワーク)の GEO・LEO・HAPS

図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。

【各選択肢の解説】

  • 1. LANあなたの解答 建物やオフィスなどの限定された狭いエリア内で機器同士を接続する有線・無線のローカル網であり、広域網とは異なる。
  • 2. VPNあなたの解答 暗号化とトンネリング技術により公衆網上に仮想的な専用通信路を構築する技術であり、上空基地局による網構成ではない。
  • 3. NTN正解あなたの解答 HAPSや人工衛星を利用して離島や海上などの未整備エリアへ上空から通信を届ける非地上系網であり空欄(1)に適合する。
  • 4. ISDNあなたの解答 従来の銅線電話網をデジタル化して統合的にデータ伝送を行う有線通信網であり、上空や宇宙を活用した通信構成ではない。

問2

クラウドサービスやテレワークが普及したことで、内部からのアクセスであっても「すべてを信頼しない」という前提に立ち、厳格な認証やアクセス制御を行うアプローチを1ネットワークと呼ぶ。

答えと解説を見る

正解は 1(ゼロトラスト)です。

【概要】

ゼロトラストネットワークは内部からのアクセスも信頼せず厳格に検証するセキュリティ概念である。クラウド普及やテレワーク拡大に対応するアプローチとして重要視される。

【図解】実験的機能

モバイルシステムのセキュリティ対策(端末・公衆無線LAN・組織内) モバイルシステムのセキュリティ対策(端末・公衆無線LAN・組織内)

図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。

【各選択肢の解説】

  • 1. ゼロトラスト正解あなたの解答 空欄(1)に入る用語であり、すべてのアクセスを信頼せず厳格に検証・制御を行うセキュリティ概念と一致する。
  • 2. 境界防御あなたの解答 境界防御は社内網と社外網の境界でアクセス制御を行う手法であり、内部の通信も信頼しないアプローチとは方向性が異なる。
  • 3. シンクライアントあなたの解答 シンクライアントはデータを端末に残さずサーバ側で一括管理する方式であり、アクセス全体の検証・制御手法を指すものではない。
  • 4. シャドーITあなたの解答 シャドーITは管理部門が把握していない機器やサービスの無断利用であり、セキュリティ確保のためのアクセス制御方針ではない。
この続きを解く

第1章の136問は、登録なしでそのまま解けます。解説と図解も同じ形で付いています。

第1章の続きを解く

よくある質問

第10版を持っています。買い直さないといけませんか?

公式は第10版で受けてよいかを示していません。第11版で加わった内容(記事の中の表)は第10版では学べないので、手元の第10版を使う場合は、その分を別の方法で補う必要があります。迷うなら第11版を用意するのが確実です。

中古や古い版を買うときに気をつけることは?

書店やネットでは、古い版も売られています。買うときに、表紙や商品の説明で「第11版」かを確かめてください。

1級のテキストと同じですか?

違います。1級は『モバイルシステム技術テキスト エキスパート編』という別の本です。2級を受けるなら、第11版を用意します。

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出典・注記

試験の日程・受験料・合格率などの公式の情報は、2026年10月26日にMCPC の公式ページで確認しました。最新の情報は公式ページで確かめてください。

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