モバイルシステム技術検定2級と
IoTシステム技術検定 基礎の違い
- 2つの検定は、どちらも MCPC の CBT 方式で、受検資格はありません。ただし公式テキストが別の本で、問題数も違います(モバイルシステム技術検定2級は100問・100分、IoTシステム技術検定 基礎は60問・60分)。
- 目的は、モバイルシステム技術検定2級がモバイルシステムの技術の理解、IoTシステム技術検定 基礎がIoT の基礎知識の習熟度の確認です。受験料(一般)は18,150円と13,750円、合格率は60.7%と68.5%です。
- 迷ったら、モバイルの技術者はモバイルシステム技術検定2級、IoT を使う側の営業・スタッフ・新社会人・学生はIoTシステム技術検定 基礎から。両方受けるなら、まず問題数の少ないIoTシステム技術検定 基礎から受ける順が取り組みやすいと考えます(もちこ道場の考え方)。
同じところ
どちらも MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)の検定で、受け方はそろっています。
- CBT 方式: テストセンターのパソコンで、4つから選ぶ問題に答えます。
- 受検資格なし: 公式ページに「どなたでも受検可能」と書かれています。
違うところ
違うのは、目的と対象者、そして試験の大きさです。
- モバイルシステム技術検定2級は、モバイルシステムを構成する無線通信、端末(ハードとソフト)、コンテンツとサービス、セキュリティなどの概要を理解するための検定です。対象は「モバイルシステムエンジニアのための検定試験」とされ、必要な知識の水準は基本情報技術者試験取得者相当と案内されています。
- IoTシステム技術検定 基礎は、IoT システムの構築・活用の基礎知識の習熟度を確かめる検定です。対象は、IoT を使う企業・提供する企業の営業やスタッフ、新社会人、大学・短大・専門学校の学生などです。
違いを表で比べる
| 比べること | モバイルシステム技術検定2級 | IoTシステム技術検定 基礎 |
|---|---|---|
| 目的 | モバイル関連技術の概要を理解する | IoT システム構築・活用の基礎知識を確かめる |
| 対象者 | モバイルシステムエンジニア | IoT 関連企業の営業・スタッフ、新社会人、学生 |
| 問題数・時間 | 100問・100分 | 60問・60分 |
| 出題範囲(章の名前) | 全13章。移動体通信サービス、無線アクセスネットワーク技術、コアネットワーク技術、端末のハードウェア技術、生成AIとAI活用、情報セキュリティ、IoTシステムなど | 全8章。IoTの概要、エコシステム、IoTデバイス、IoT応用システム、通信方式、データ活用、情報セキュリティ、ビジネスモデル |
| 公式テキスト | 『モバイルシステム技術テキスト 第11版』(4,180円) | 『IoT技術テキスト 基礎編(改訂4版)』(2,750円) |
| 受験料(一般・税込) | 18,150円 | 13,750円 |
| 合格率(2024年3月の資料) | 60.7% | 68.5% |
どちらを受けるか
- モバイルの機器・ネットワーク・サービスにかかわる技術者: モバイルシステム技術検定2級。無線通信から端末、セキュリティまでを通して問われます。
- IoT を使う会社の営業・スタッフ、新社会人、学生: IoTシステム技術検定 基礎。IoT の全体像とビジネスの話までを、60問で確かめられます。
- どちらの仕事にも近い人: 目標の資格から選びます。IoTシステム技術検定には、基礎の上に中級があります。
両方受けるとき
おすすめはIoTシステム技術検定 基礎を先に受ける順です。理由は、試験が60問・60分と小さく、受験料も安いので、MCPC の検定の受け方に慣れやすいからです。そのあと、モバイルシステム技術検定2級に進みます。逆に、モバイルの仕事で2級が急ぎなら、2級を先に受けても問題ありません。受検資格は、どちらにもありません。
テキストが別の本なので、勉強は別々に進めます。
第1章の問題を2問、解いてみる
もちこ道場の第1章(無料体験)の問題です。演習画面と同じ解説(図解・選択肢ごとの解説)を付けています。
問1
自動車や自動販売機、産業機械などPC以外の様々な機器に組み込まれ、製品の稼働状況や位置情報等の取得のために携帯電話網などを利用できるようにする通信機器を1と呼ぶ。
答えと解説を見る
正解は 4(データ通信モジュール)です。
【概要】
PC以外の機器に通信機能を備えさせるため、多様な製品内部に装着される専用装置が存在する。空欄(1)にはM2MやIoT分野で活用されるこの通信機器が入る。
【図解】実験的機能
図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。
【各選択肢の解説】
- 1. モバイルワイヤレスルータあなたの解答 携帯電話網と無線LANを中継するルータ機器であり、機器内部への組み込み用途ではないため不適である。
- 2. データ通信用アダプタあなたの解答 PCのUSB等に接続して利用する外付け型通信機器であり、産業機械等への内蔵用途ではないため不適である。
- 3. 情報処理端末あなたの解答 PCやタブレット等それ自体が情報を処理する端末であり、他機器に組み込む通信部品ではないため不適である。
- 4. データ通信モジュール正解あなたの解答 自動車や自動販売機等の機器内に組み込まれ、稼働状況等を送受信する装置であり空欄(1)に合致する。
問2
センサを備えた無線デバイスを特定のエリアや空間に複数配置し、それらを協調させて、環境や物理的な状況についてのデータを取得することを目的とした無線ネットワークを1と呼ぶ。
答えと解説を見る
正解は 1(センサネットワーク)です。
【概要】
センサネットワークは複数のセンサ付き端末を空間に配置し協調してデータを収集する無線網である。IoTのフィールド領域で環境や物理状況の把握に用いられる。
【図解】実験的機能
図解は実験的機能です。内容を簡略化しているため、公式テキストの記載と異なることがあります。
【各選択肢の解説】
- 1. センサネットワーク正解あなたの解答 空欄(1)に入る用語であり、複数のセンサデバイスが協調して環境データを取得する無線ネットワークの定義と合致する。
- 2. ストレージエリアネットワークあなたの解答 ストレージエリアネットワークはサーバと記憶装置を接続する専用高速網であり、空間に配置したセンサによるデータ収集網ではない。
- 3. 仮想専用網あなたの解答 仮想専用網は暗号化技術等により共有網上に安全な仮想路を構築する技術であり、複数のセンサを配して環境監視を行う無線網ではない。
- 4. 基幹通信網あなたの解答 基幹通信網はコアネットワークや広域網などインフラの幹線部分を指し、特定エリアでセンサ機器が協調してデータ取得する網ではない。
第1章の136問は、登録なしでそのまま解けます。解説と図解も同じ形で付いています。
よくある質問
どちらが難しいですか?
公表されている合格率は、モバイルシステム技術検定2級が60.7%、IoTシステム技術検定 基礎が68.5%です(2024年3月の資料)。2級は100問・100分で範囲が全13章と広く、基礎は60問・60分で全8章です。受ける人の顔ぶれが違うので、合格率だけで決めつけないでください。
IoTシステム技術検定 基礎の勉強はモバイルシステム技術検定2級に役立ちますか?
重なる話題はあります。たとえばモバイルシステム技術検定2級には第12章「IoTシステム」と第11章「情報セキュリティ」があり、IoTシステム技術検定 基礎にも第7章「情報セキュリティを知る」があります。ただしテキストは別の本で、問われる深さも違うので、2級の範囲は2級のテキストで確かめてください。
テキストは共通で使えますか?
使えません。モバイルシステム技術検定2級は『モバイルシステム技術テキスト 第11版』、IoTシステム技術検定 基礎は『IoT技術テキスト 基礎編(改訂4版)』です。
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比べた資格の記事: IoTシステム技術検定 基礎の記事
試験の日程・受験料・合格率などの公式の情報は、2026年10月27日にMCPC の公式ページで確認しました。最新の情報は公式ページで確かめてください。